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肩の力を抜いて技術アドベントカレンダーを運用する

こんにちは。エンジニアの id:kfly8 です。

少し祝うには遅いですが、技術アドベントカレンダー2021無事完走しました🎉 ありがたいことに、ホットエントリーした記事もあり、編集担当としてはホッとしています(ホットエントリーだけに)

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技術アドベントカレンダーの運用で感じた問題

6年ほど技術アドベントカレンダーを運用してきて、編集担当として大きく2つ問題を感じていました。

  • 記事が多すぎ、埋もれる
  • 毎日の記事公開は、工数負担が大きい

記事が多すぎ、埋もれる

弊社が技術アドベントカレンダーをはじめた2015年は、Qiitaさんの「企業・学校・団体」カテゴリでいえば、記事数は1,100強でした。2020年になると記事数は4,100強と、約4倍にぎわっています。1エンジニアとしては、お祭り感があり執筆の良いキッカケと思っています。特に初めて技術ブログを書くのには勇気だったり勢いも必要だと思うので、こういうイベントは背中を押すのに良い仕掛けだと思っています。

ですが、企業の編集担当として、12月は競争がはげしく、技術ブログで会社を知ってもらうタイミングとしては不向きと感じます。技術ブログの執筆の動機は様々ですが、社外からの反響は執筆の励みになります。また反響があると技術ブログの意義をステークホルダーに説明しやすくもなります。そういった好循環を作ることが難しい時期と正直感じています。また、読者側の目線で「12月は記事流量が多すぎ、良記事でも読み飛ばしたり、積ん読する、そして、結局、読まないこともある」といった話も聞きます。もったいないオバケがでてきます。

編集担当として、記事が多く、埋もれる問題にどう向き合うか、考える必要がありました。

毎日の記事公開は、工数負担が大きい

弊社では、月に1,2本のペースで、技術ブログを公開しています。技術アドベントカレンダーの時期だけ、25日連続で記事を公開します。運動が通勤だけの人が急にフルマラソンするような異常なペースアップで、執筆者にも編集者にも正直無理が生じます。

特に技術ブログに慣れていないメンバーが執筆する時、コンテキストのわからない相手に「課題」「背景」「解決策」をわかるように書く仕事は苦労します。慣れないうちの苦い経験は後々に引きずりがちなので、丁寧にフォローする余裕はほしいところです。


肩の力を抜いて技術アドベントカレンダーを書く方針にした

これだけ問題点を挙げるとやらなければいいとも思いますが、記事に共感いただけたり、良い執筆のチャンスにもなってもいるので、今回はこの問題に抗ってみました。

記事が埋もれることはコントローラブルな問題ではないので、もし読み応えのある記事になりそうなネタなら、12月以外に書くよう誘導しました。

負担を減らすことに注力しました。肩の力を抜いて、記事をコンパクトにするように方針を建て直しました。これまでの技術アドベントカレンダーは、毎日ケーキで胃もたれしていました。一粒のチョコで良く、ちょっとしたtipsを書く方針です。難しく考えすぎず、祭りを気軽に楽しむプランです。

この方針は、技術アドベントカレンダーの原点回帰です。2008年12月1日のPerlアドベントカレンダーの記事は理想例です。定数の叩き込みの説明を6行だけでしています。これで十分です。

余談ですが、日本の技術アドベントカレンダーの歴史を読むと、気軽に書けたことが日本に広まったと理由の一つとありました。tokuhiromさんの次の言葉、刺さりました。

5分でさくっとかけるような tips でいいのです。そういう tips の方が意外と有用だったりもします。やってみると、自分では Perl のことに詳しいつもりでも、知らないことが多かったりするものです。

結果はどうだったか

まず、工数負担は、格段に減りました。技術ブログをみんなで書く場を設け、15分で執筆、即レビュー、即公開予約という人もいました。社内ドキュメントを一部抜粋し公開する省力例もありました。例年と比べどうだったか聞くと、9割負担は減り、1割は昨年参加していないのでわからないという回答でした。

閲覧状況に関しては、下図の通り、PVや訪問数は昨対比で大差ない結果でした。ページ滞在時間は17%弱下がりました。記事をコンパクトにしたので、想定内だと思います。直帰率、離脱率の数値が悪くなっていますが、次回、導線を調整できればと思います。

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この辺の良し悪しは目的次第のところだと思いますが、試してみて良かったと思います。

まとめ

技術アドベントカレンダーの運用で、編集担当として記事が多すぎ埋もれたり、工数負担が大きいといった問題を感じていました。そこで原点回帰し、より気軽にちょっとしたtipsを書く方針にし、結果、工数負担は下がるなど、試してみて良かった結果と感じています。企業の技術アドベントカレンダーで、もし同じような課題感を感じている企業がいれば、肩の力を抜いて技術アドベントカレンダーを運用してみることをオススメします!


モバイルファクトリーでは、エンジニアのカジュアル面談を実施しています。今回の記事を読んで、詳しい運用が気になったり、弊社に少しでも興味を持っていただけなら、ぜひお気軽にご連絡ください。

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