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評価エラーを防ぐための「行動メモ」

この記事はモバイルファクトリー Advent Calendar 2020 10日目の記事です。


こんにちは、エンジニアの id:tsukumaru です。

最近はチームのエンジニアのまとめ役を任され、メンバーの評価にも一部関わるようになりました。

評価を考える際、具体的にいつどのようなことがあったのかを把握していないと、「なんとなく頑張っていそうだから」や「とりあえず真ん中の評価にしておこう」といったような評価エラー(評価者が陥りがちな過ち)を起こすことにつながってしまいます。

今回は、評価エラーを防ぐために自分が行っている「行動メモ」について紹介したいと思います。

※ 成果目標と行動目標に分けて目標を立てているなど、「行動」を評価するための評価制度がある前提で書いています。
また、この記事では評価エラーについての詳細な説明は割愛します。

行動メモについて

普段の各メンバーの様子(Slackでのやりとりや会議、1on1での話など)の中で、「おっ 👀 」と思ったところを都度ドキュメントなどにメモしていきます。
ドキュメントは半期ごとに各メンバーごとで作っています。
(ドキュメントの公開範囲は必要に応じて調整してください)

あくまでメモをする目的は「評価エラーを防ぐため」なので、メンバーの良い行動も気になった行動も両方メモします。

メモをする基準

「おっ 👀 」と思う基準として、例えば「その人が新しくチャレンジしている様子」があります。

新しくチャレンジしている(以前とは違う行動をしている)ということは、目標達成に向けて得意を伸ばしたり苦手を克服しようとしているということなので、プラスに評価するためにメモするようにしています。
また、目標に掲げていないことであっても追加で取り組んでいる様子があれば、それもメモするようにします。

逆に、例えばもし「チームの和を乱すような様子」があった場合には、マイナスな行動としてメモしておきます。
評価エラーの中の、「中心化傾向(当り障りのない無難な評価)」や「寛大化傾向(全体的に甘い評価をしてしまう)」への対策としても、マイナスな行動のメモも大事になってきます。

ただ、基準を意識しすぎてしまうと、せっかくの行動を書きそびれることもあったりするので、しっかり基準を決めるというよりは気になったら書いていく方がいいかもしれないです。

テンプレート

自分が使っているテンプレートは以下の通りです。

  • 日付
  • 起きたこと
  • 自分が思ったこと
  • 目標のカテゴリの中のどこにあてはまりそうか

基本的には上3つをメモしていく形でいいと思っています。
弊社では行動目標がさらにいくつかのカテゴリに分かれているので、その中のどこに当てはまりそうかということも追加で書くようにしています。

例えば、ドキュメントに以下のような表を作り都度追記しています。

日付 起きたこと 自分が思ったこと 分類
2020/04/01 POに立候補していた
(Slackのリンク)
自分の得意を活かしながら影響範囲を広げていてGood チャレンジ

続けていくコツ

今回紹介した行動メモですが、実際にやろうとするとチームメンバーの様子を常に把握している必要があり、続けていくのはなかなか大変だと思います。
そんな中で自分が考えた続けていくコツは以下の3つです。

  • 無理をしない
    • 行動メモに書く内容は、一言レベルに留めておきます。
    • しっかり書くことよりも、いつどんなことがあったのかを記録することが大事なので、継続しやすい形式を意識します
  • 複数人で共有する
    • 行動メモは自分だけで書くのでも良いですが、全員の行動を把握するのは難しいこともあると思うので、同じチームのマネージャーや各メンバーのメンターなどと共有して一緒に書くのもおすすめです
  • 定期的に確認する機会を作る
    • 普段の業務が忙しいと、どうしても行動メモは後回しになることがあります。
    • 1on1のタイミングで確認したり、Slackのリマインドを設定するなど、定期的に確認する機会を用意するのもいいかもしれません

気を付けるポイント

この記事では、評価面談に向けて評価を考える場面のみに注目して「行動メモ」を紹介しています。

実際はメモを溜めることとは別に、普段から定期的な1on1などでメモの内容を都度フィードバックしていくことが大事です。

まとめ

チームのまとめ役として評価面談に関わった経験から、評価エラーを減らすための取り組みとして「行動メモ」を紹介しました。

お互いに納得感のある評価を行うための一つの方法として、参考になれば幸いです 👀