はじめに
モバファクのCPE*1として普段は開発基盤・運用基盤を整備しているid:masasuzです。最近のお仕事としては、CircleCIのオンプレミス版を社内に導入しました。この話もどこかで書きたいですが、今回はモバファクにあるキャリアアップ支援制度を用いてArchitecting on AWSを受講した話です。
注意点として、トレーニングの内容は4/25*2に受講した時点の情報なのでその後変わってる可能性があります。留意ください。
3行でまとめると
- Architecting on AWSはAWSを触る人にとってとっかかりとしてとてもよい
- モバファクのキャリアアップ支援制度はよい
- モバファクはエンジニア採用してるよ
Architecting on AWSとは
Architecting on AWSはAWSが主催するAWSの設計に関する有料のクラスルームトレーニングです。 学習する概要を下記に引用しますが、ざっくりと設計に関する体系的な知識やベストプラクティスが学べるトレーニングとなっています。
コースの目標
このコースの学習内容は以下のとおりです。
- AWS のアーキテクチャに関する原則とベストプラクティスに基づいて、アーキテクチャ上の決定を行う
- AWS の各サービスを活用して、スケーラブルで信頼性や可用性の高いインフラストラクチャを作成する
- AWS マネージドサービスを活用して、インフラストラクチャで柔軟性や弾力性を向上させる
- パフォーマンス向上とコスト削減のために、AWS ベースのインフラストラクチャを効率化する
- Well-Architected フレームワークを使用し、AWS ソリューションを使ってアーキテクチャを向上させる
対象者
このコースは次のような方を対象としています。
- ソリューションアーキテクト
- ソリューション設計エンジニア
受講する動機
モバファクでは1,2年前から*3既存のサービスをAWS上で動くように移管し始めました。その際、AWSへの体系的な知識が足りてなくて、新しいことを始めるにあたって何をするにも一から調べなければならず、時間がかかっていたという悩みがありました。また、使ったことあるもの、今必要としているものの断片的な知識しかがなく、非効率な実装をしている可能性がありました。
一部のサービスでは本格的に運用しているものもありましたが、モバファクではまだオンプレミスの環境を使っているプロダクトが多く、これらを今後AWSを初めとしたクラウドに移管して円滑に運用して行くには今のままではよくない。もっと体系的なAWSの知識を身につけておきたいという欲求がもともとありました。
そんな折、クラスメソッドさんの記事*4を見てArchitecting on AWSというトレーニングがあることを知り、今抱えてる不満や欲求を満たしてくれるものではないかと興味を持ちました。ただ、受講料21万円と金額的にちょっと個人で出すには厳しいなと最初は思っていました。ここでふと、モバファクにあるキャリアアップ支援制度という福利厚生があることを思い出しました。キャリアアップという制度の趣旨にもあってるので無事申請が通り参加してきました。
キャリアアップ支援制度について
モバファクでは、社員が受講を希望する研修や研修に準ずる費用(渡航費等)を会社が予算枠内で支援する制度があります。目的としては社員としては成長すること、会社としては社員が成長することによりチーム/会社に貢献すること。これが求められます。
この制度の利用例としては、以下のものを想定しています。
- 外部の高額な有料のセミナー、勉強会、カンファレンス参加費用
- 5000円までの少額な参加費用であれば、別の制度が利用可能
- 専門的な資格取得、長期間の講座受講が必要な研修
- 高額な書籍の購入等々
外部に表出してるものでは、id:kfly8がThe Perl Conference2019に行ってきた利用例があります。
Architecting on AWS 当日の流れ
テキストとして、VitalSource Bookshelfという電子書籍プラットフォーム上で動く電子書籍が配布されました。そのほか、補足資料のPDFファイルと参考URL集が提示されました。
基本的な流れとしては以下の通りでした。
- テキストを見つつ、座学での講義を行う
- 章の終わり毎に隣の人と学んだことの理解を確認するディスカッションを行う
- 複数章おきにラボ課題として実際にQwiklabを使用してAWSを動かす
- 2日目と3日目にグループディスカッションを行いシナリオに沿ったAWSでの設計を行う
良かった点
座学で聴いているだけでなく、ディスカッションを通してより理解が深まりました。 隣の人とディスカッションして現状の理解を言語化することによって、見えてなかった疑問点が表出できたというのは個人的には良い気付きでした。
グループディスカッションでは架空の企業のAWSインフラを設計するを行うのですが、ディスカッションを通し実際にAWS上で構築する上で何に注意すれば良いのかが分かりとても有意義でした。参加した人たちはそれぞれいろんなバックグランドを持っており、いろんな観点からのも設計思想を知れたの収穫でした。
留意する点
参加費が21万円+消費税なのでまあまあ高額なこと。この手のトレーニングとしては取り立てて高くはないとは思いますが、個人でぽんと出すにはためらう金額ではあります。そのためか、同じ日に参加していた人たちの会社名が大きめの企業が多かったように感じました。
開催している時間帯が平日の9:30-17:30で3日間ということ。ボリューム的にこの時間は必要なのではありますが、平日に3営業日トレーニングのために確保する必要があります。もちろん、業務調整はちゃんとしましたが、快く送り出してくれた上長には感謝しております。
もちろん、3日間でテキストの内容を全部詰め込めるわけではありません。詰め込めたとしてもそういった知識というのは得てして時間が経つと忘れてしまうものです。どんな研修でも当てはまるありがちなことですが、復習が肝要です。
まとめ
AWSをさわり始めた人や今AWSを触って業務している人が知識の土台を作るものとしてはArchitecting on AWS良いトレーニングだと感じました。インフラ専門に触っている人だけでなく、アプリケーション開発側の立場でAWS触っている人にもお勧めできる内容だと思います。
そして、今回自分としては初めてモバファクでのキャリアアップ支援制度利用したのですが、費用面で個人だとなかなか手が出ない研修等に参加できるということで良い制度だと思います。また、キャリアアップ支援制度をはじめそれ以外でも、エンジニアが気持ちよく開発できる福利厚生がそろっていると思います。もし、モバファクに興味ある方はお声かけいただけたらと思います。
*1:Corporate Productivity Engineer。もう少し説明する必要があるのですが、ここではざっくりインフラ回りを触ってるエンジニアとして理解してください
*2:半年以上前なのに今頃エントリ書いてるのは大変申し訳ないです。。。。
*3:それ以前からAWSで動いているサービスもあります
*4:【AWS公式】Architecting on AWSはAWS初心者~中級者に最適のトレーニングでした! | Developers.IO